管理番号 | 新品 :73027165 | 発売日 | 2024/05/26 | 定価 | 12,900円 | 型番 | 73027165 | ||
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当時テヘラン・バザールの一番おもな通りから数店先に大きな骨董店アリ・ババがあり、そこで購入したと聞いています。銀皿の裏にペルシャ語でアリ・ババと刻印されています。地方の古い家の飾り棚に飾ってありました。 裏には、ペルシャ語で84の刻印があります。ロシアの銀製品では84の刻印は銀純度87.5%とされますので、イランでも純度87.5%と考えられます。奇麗で繊細な銀細工紋が施されています。重さも82㌘あり、銀製小皿としてはしっかりした重さもあります。 今日のイランでこれほど繊細な紋様の銀細工皿が作られているかは不明ですが、少なくとも40~50年前までのイランには、優れた伝統的な銀細工職人が多く、彼らは骨董品の名店と関連をもって制作・販売し、手作りの伝統的な職人文化が持続されていました。こうした時代のなかで、丁寧で細やかな細工の本品が制作されたといえます。 丁寧で細やかな細工は、大きめの銀細工皿の本品に描かれた紋様に凝縮されています。 銀皿の中心には、中央の点を8つの点が囲み、花の芯のようになっています。そこから、3重に、細長台形で、その中心に1~2つの点を施した花弁が描かれています。 その外側には、モスクに下げられたランタンか、あるいは、ザクロなどの実を模したのか、十字型に点の広めのモチーフが描かれています。十字型モチーフの先には、椰子の実と葉とも思える植物モチーフが施されています。 十文字モチーフと実・葉モチーフの周辺から外には、銀の奇麗な蔦か枝が互いに巻きつきながら広がり、16の尖がりで外側の、大きな丸円に繋がっています。また、本品の地の部分には、極小の点が彫り込まれています。さらに、外側の太めの環にも、小さな環が施されています。ペルシャの唐草紋かアラベスク文が丁寧に施された銀の小皿です。 本品は、丁寧で繊細な銀細工としてだけでなく、純度87.5%で82㌘という点も評価できる工芸品です。 サイズ 径 約10.5㌢、縁の上から底までの高さ 約6㍉、皿の厚さ 約1㍉