管理番号 | 新品 :15112395 | 発売日 | 2024/04/13 | 定価 | 11,500円 | 型番 | 15112395 | ||
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この漢字はどう読むのでしょうか? 写真からおわかりになる方がいらっしゃるかもしれません。 最初の字は「肥沃な土地(ひよくなとち)」などに使われます。音読みで「よく」、訓読みで「こえ(る)」。 後の字は「一丁目」などがすぐに思いつきますね。「ちょう、てい」です。 続けて読むと「よくちょう、よくてい」、何をさすのかさっぱりわかりませんでした。辞書を調べてようやくわかりました。当て字ですが、「よーちん(ヨーチン)」ヨードチンキです。 小さい頃は、遊んだりしていて傷をつくると、ピンセットでつまんだ脱脂綿に赤チンやヨーチンしみ込ませ傷口に塗ってもらったものです。 出品は、携行用の木製のヨーチン入れです。らせん状の蓋を外すとヨーチンを入れる茶色のガラスびんが現われます。びんの蓋はアルミです。びんの横に収められている細長い棒状のもがピンセットの代わりになるもので竹製です。 いつの時代のもかは、入れ物の裏につけられた、左から右の横書きのしるしが手がかりでした。真ん中の文字は「査ΛΛΛ検」、上と下(特に下)は、判読が非常に難しいのですが、上は「年三十和昭」と読めます。下は「所張出院?」右の文字は判読できませんが、昭和13年にある医療機関で作られた医薬品と考えられます。今から80年以上前のものです。 「査ΛΛΛ検」はネットの画像検索で、軍医医嚢(軍医が携行する薬を収めるいわゆるショルダーバッグ)の底に同じしるしを見つけましたが、しるしは全体が不鮮明で判読困難でした。 出品のものは保存状態がよく、目立つ汚れや傷はありません。ガラス容器のヒビや欠けもありません。ただ一点、ガラスびんの蓋(割れはありません)がアルミの蓋にはまり込んで引き出せない点があります。アルミ蓋の奥、手前と移動はするのですが。 以上のような出品ですが、このようなものにご理解のある方に引き継がれると大変うれしく思います。 最後までお読みいただきありがとうございました。