●江戸和本●唐錦1-8巻 大高坂維佐子大高坂芝山 寛政12年序 往来物女訓書

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唐錦[唐にしき・可羅錦](1-8巻*刊本) ★ゆうパック着払い 【判型】大本8冊(全13冊中)。縦263粍。 【作者】大高坂維佐子(成瀬維佐子・いち・伊佐・喬松女)作。大高坂芝山(秀明・清助・一峯翁・西湖・黄裳軒)校・跋。大高坂延年序。 【年代等】元禄7年4月、西湖一峯翁跋。寛政11年8月、田弘(思成館)跋。寛政12年4月、大高坂延年序・刊。刊行者不明。 【備考】分類「往来物・教訓」。大高坂芝山の妻である維佐子が著した膨大かつ体系的な女訓書。「女則(にょそく)」5巻(第1-5巻)、「装束抄」1巻(第6巻)、「姿見」1巻(第7巻)、「写絵」1巻(第8巻)、「古教訓」1巻(第9巻)、「柳桜集」4巻(第10-13巻)の6部13巻から成る。「女則」では、「をんなの学ひの法(のり)」を学範・卑弱(春巻)、婚礼・孝行(夏巻)、貞烈(中央巻)、内治(だいち)・胎養(秋巻)、母道・婦功(冬巻)の9章に分けて述べ、「装束抄」では婚礼時服や四季衣装、その他衣桁飾り等の故実、「姿見」では中国の賢妃、「写絵」では本朝近世の貞女についてそれぞれ説く。また、「古教訓」では「女則」で展開した「学びの道」を補足的に述べ、最後の「柳桜集」で以上5部の拾遺や文学論を問答形式で綴る。このように、女性の教養全般にわたるが、「まなびこそ、げにかぎりなきたのしみならめ」という言葉に象徴されるように、本書の中核は「女則」である。なお、延年の序文によれば、稲葉正通の求めに応じてわずか3カ月で本書を著してこれを提出、その副本を家宝として秘蔵してきたのを、荘内の医師・前田子仁によって発見され上梓する運びとなった。なお、大高坂維佐子は本書執筆の翌年の冬から本書の補遺として『続女則』10巻を編んだがこちらは未刊に終わった。なお、師岡正胤校訂の『〈女訓〉唐錦』が明治19年に東京・藤野正啓によって刊行された。 ★原装・題簽付(1冊題簽欠)・概ね美本(1冊入れ本のみ一部小虫)。本書のほぼ2/3に相当する1-8巻で、9-13巻を欠くが、本書の中核を網羅する。記名なし・蔵書印あり。刊本13冊揃いは極稀(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です):某古書店で刊本13冊揃いが約7万円】。

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