観音経鈔［観音経抄］ 【判型】大本2巻1冊。縦272粍。 【作者】智ゲン注。 【年代等】寛文元年11月刊。［京都］村上勘兵衛板。 【備考】分類「仏教」。『観音経鈔』は、「観音経（妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五）」（仏典の一つ。妙法蓮華経の25番目の経典で、観音菩薩の名の由来と功徳を説く）の古版注釈書。巻頭に「法華経」の解題を掲げ、本文では、「観音経」の詳細な解題に続けて、「観音経」本文を数句ずつ大字で掲げ、割注風の細字で詳しく解説する。全2巻で、上巻は「爾時無盡意菩薩即從座起。偏袒右肩合掌向佛而作是言」～「是故汝等。應當一心供養觀世音菩薩。是觀世音菩薩摩訶薩。於怖畏急難之中能施無畏。是故此娑婆世界。皆號之爲施無畏者」、下巻は「無盡意菩薩白佛言。世尊。我今當供養觀世音菩薩。即解頸衆寶珠瓔珞。價直百千兩金。而以與之。作是言。仁者。受此法施珍寶瓔珞」～「佛説是普門品時。衆中八萬四千衆生。皆發無等等阿耨多羅三藐三菩提心」の注釈を載せるほか、上欄にも詳しい頭注をじばじば掲げる。 ★原装・題簽欠・並本（本文一部小虫補修）。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、15,000円】。