詳しい方は形を見たらわかると思いますがその鍛冶屋さんにお願いしてもこの鉋は購入できません。 碓井健吾さんの序の舞と全く同じ洋玉鋼を使用し、また特別焼鈍、焼き戻し130度戻しの特別仕様で「たかいちモデル」になります。 炭素鋼ボーラーk990を使用しています。 もともと甘い鋼です。 炭素鋼で有名なアッサブk120よりも抜群に切れます。 辛くしようと思い100度戻しでは刃がかけてしまいます。 180度戻しでは少し甘さを感じました。 ですのでギリギリ刃がかける一歩手前のピリッとした辛さの130度戻しで注文しました。 地金は最高級の釜地ジャストンになります。 この同じ仕様の寸八と二寸鉋は合わせて日本に約25台ほどしか無いです。 現在使用されている鉋は名古屋城本丸御殿復元工事記念鉋と書いてあります。 ボーラーk990は主にナイフに使われる鋼で炭素量1.0で成分としてリンと硫黄の不純物が少ない非常に良い鋼です。　 写真の右のものは現在使用中のもので出品のものはそれのストック品になります。 最後の写真は使用した鋼になります。 5年ほど前に購入したので、鋼も最高に落ち着いています。 もっと調子を上げたいなら100°のお湯の中に数時間付けたらいいと思います。 日本の玉鋼と同等品として考えていいと思います。 寸六はこの世に2枚しかありません。 今まで使用した鉋の中でこの仕様のこの鋼の鉋がいちばん良く切れると感じました。 鑿　鉋　砥石　玄能　千代鶴　石堂　石社　圭三郎　清久　舟弘